漢語水平考試

略称 : HSK

  それは、中国の教育部(日本の文部科学省に相当)の認定する中国語の語学検定試験である。

  中国語を母語としない学習者(外国人以外に華僑や中国国内の少数民族も含む)が対象で、1級から6級まで、数字が大きいほどレベルが高い。合格すれば、「漢語水平証書」という証明書が送られる。

  主催は中国国家HSK委員会 (国家漢弁) で、日本国内ではHSK日本事務局の実施委員会が運営している。

  日本国内における中国語の資格としては「中国語検定」が一般的だが、日本の団体が主催しているため、資格の適用地域は日本のみであり、国際的な知名度も低い。これに対し、漢語水平考試は中国の教育部認定試験であるため、中国において中国語力の証明として通用する。英語圏に留学する際に英語力の証明として提出が義務づけられているTOEFLの中国版とみなされている。


中国語検定

略称 : 中検

  日本中国語検定協会が主催する検定試験の通称。正式名称は中国語検定試験である。

  日本国内においては、中国語能力を測る指標としてよく使われる。日本国内の受験地が11箇所(東京・名古屋・大阪・京都・金沢・札幌・岡山・広島・大分・福岡・沖縄)に限られるHSKより全国54箇所(海外では北京・上海・シンガポールの3箇所)と受験会場も多く、年間5万人が受験している。

  またスコア式の「ビジネス中検」も実施している。合格者には合否通知を発送するが、希望者には合格証明書及び認定証書を発行している。

概要
  受験級は、以下の6つに分けられていて、また日本中国語検定協会は認定基準を以下のようにしている。

  * 1級 高いレベルで中国語を駆使しうる能力の保証。
  * 準1級 実務に即従事しうる能力の保証(全般的事項のマスター)。
  * 2級 実務能力の基礎づくり完成の保証。
  * 3級 自力で応用力を養いうる能力の保証(一般的事項のマスター)。
  * 4級 中国語の基礎をマスター。
  * 準4級 中国語学習の準備完了。